乾燥肌とは、皮脂の低下によって肌の保水力が低下している状態です。

理由としては、紫外線や加齢、肌のターンオーバーの乱れや洗いすぎ、などが挙げられますが、

部屋の湿度が低い状態では更に乾燥が進みます。

夏でもエアコンの影響で乾燥はしやすいですが、冬は室外、室内どちらも空気が乾燥しているため肌には

過酷な季節と言えます。

乾燥肌を放置していると、カサカサして、肌に少しの刺激があるだけで反応してしまい痒くなってしまったり、

湿疹ができてしまったりします。

肌の乾燥は、シワやたるみなどの老化現象も起こします。

水分が不足した肌は弾力性を失い、表面に細かいシワが現れやすくなります。

乾燥肌では、肌がくすみやすくなり、透明感が失われます。

また、皮脂分泌が減少することで肌の自然なツヤも低下します。

乾燥は肌にさまざまな悪影響を与えます。挙げてみると、

①バリア機能の低下

肌が乾燥すると、角質層の水分と脂質が不足し、肌のよれにより、外部からの刺激（紫外線、汚染物質、アレルゲンなど）を受けやすくなります。

②かゆみや炎症

乾燥肌では、皮膚がつっぱる感じやかゆみが生じやすくなります。掻くことでさらに肌が傷つき、炎症や湿疹が起こることがあります。

③小じわや老化の加速

肌の水分量が低下することによって、ハリが失われることによって小じわやたるみなどの肌の老化現象が起こります。

④ニキビや吹き出物

乾燥による過剰な皮脂分泌が起こる場合があります。これが毛穴を詰まらせ、ニキビや吹き出物の原因になることがあります。

⑤メイクのノリが悪くなる

乾燥した肌では、化粧品のノリが悪くなったり浮きやすくなったりします。

湿疹やかゆみを防ぐための保湿アイテムを選ぶ際は、肌に優しい成分と高い保湿効果を控えた製品を選ぶことが重要です。

製品を選ぶ時に 肌が敏感になりやすい場合は、アルコールや香料、着色料、パラベンなどの刺激性のある成分を避けた製品がおすすめです。


肌に優しい成分とは、刺激が少なく、肌のバリア機能をサポートし、保湿や保護の役割を担う成分を指します。

以下に、代表的な「肌に優しい」とされる成分を挙げて説明します。


1.保湿成分　　セラミド　　　　きめを整え、うるおいに満ちたふっくらした肌を保たれます。バリア機能が正常に働きます。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　ヒアルロン酸　 水分の保持し、外部からの刺激に保護の機能を持ちます。

　　　　　　　グリセリン　　　角質層で水分をひきこみ、うるおいをとじこめることができます。　　

　　　　　　　アミノ酸　　　　肌の角質層に存在する天然保湿成分（NMF）が半分占めるもっともナチュラルな保湿成分です。
　　　　　　　　　　　　　　　肌の柔軟性を保つ働きがあります。

　　　　　　アラントイン　　　乾燥による肌荒れを修復し、角質細胞の増殖を促進します。
　　　　　　　　　　　　　　　肌の表面の上皮細胞が正常化し、肌荒れや乾燥などのトラブルを改善します。
　　　　　　　　　　　　　　　健康な肌に使用するとなめらかさを与え　刺激から肌を守る効果があるといわれています。
鎮静作用
　　　　　カモミールエキス　　肌の炎症やアレルギーを鎮めます。
　　　　　　　　　　　　　　　保湿・柔らかくする・シミやそばかすの色素沈着を抑えます。　
　　　　　　　　　　　　　　　肌のターンオーバーをうながします。
抗炎症作用
　　　ツボクサエキス（CICA）　炎症を抑制し、ニキビや肌荒れを抑え赤みやかゆみを抑えます。
　　　　　　　　　　　　　　　肌の修復の効果があり、セラミドが減少するのを防ぎます。
　　　　　　　　　　　　　　　その他コラーゲン合成促進作用、皮脂の過剰分泌抑制、糖化の抑制などの効果があります。
刺激を与えにくい油分
　　　　　　シアバター　　　　高い保湿性・抗炎症作用・抗酸化作用・皮膚バリアの改善
肌を柔らかに保つ
　　　　　　ホホバオイル　　　抗炎症作用・抗菌作用・保湿効果・アンチエイジング効果・光老化ケア

　

乾燥肌を防ぐ生活習慣とは保湿を意識した生活習慣ですね。保湿は外部からの肌の刺激を減らすことですが、

それだけでは、保湿を意識した生活にはなりません。

体の内側、食事や水の摂り方、部屋の湿度までを整えることも大事なことになります。

この生活環境を整えることが、乾燥肌をひどくしない内側からの対策になります。

・強い洗浄ではなく低刺激で保湿成分配合の洗顔料やシャンプーを使う（使われている成分を確認してから購入する）

・お湯の温度は熱38～40℃程度の温度の熱すぎないお風呂に入る

・入浴剤にもこだわる。（全身が直接触れるものなので、特に大事なポイントです）

乾燥肌の改善には水分補給も関係があります。

1日に必要な量は、体重や体格にもよりますが人間が一日に必要な水分量は合計で２．４L 程度と言われています。

食べ物からの水分量＋飲み物として１．５L～２Lの水を飲むのが望ましいと言われています。

日本人の一日に必要な水分量は体重１kgあたり４５～５６mlと推定されています。（高齢者は４０ｍｌ）
　活動の少ない日と多い日は１Ｌくらいの差をつけて摂取すると良いそうです。
そうすると、食事を１Ｌ位だと考え、自分の体重で計算をしてみると良いですね


特に、着圧ソックスや補正下着などを着用するときは身体の水分を抜こうと力がかかりますので、むくみやすい人は水分を取り忘れないようにすることと、トイレに行くことを後回しにしないように心かけましょう。

いくらお肌に良いクリームを塗っても、食事が偏っていては整いません。

栄養の少ない食事、カロリー過多な食事など、食生活が乱れると。肌の水分力が不足し乾燥肌へと繋がります。

積極的に、たんぱく質、ビタミンB2、B6、ビタミンA、ビタミンE、亜鉛、必須脂肪酸なども摂取し、お肌のターンオーバーをうながし、整えていきましょう


逆に、塩分の摂り過ぎや、脂質の多い食べ物は身体にもあまりよくありませんし、肌の為にも良くありません。

加湿をしてくれるアイテムとしては加湿器ですが、こちらは掃除をこまめにしていないとカビが発生して肺炎になってしまうこともあります。
お掃除ができる方はそれでよしとして、加湿器が無い方でも、洗濯物の部屋干しだとか、石油ストーブでも加湿ができます。
そして、私は観葉植物も加湿に一役買ってくれると思います。


こちらも、加湿器と同じで、いつまでも同じ水が受け皿にあるとカビの原因になるのでお勧めしませんが、葉水を霧吹きでかけてあげたりすれば、植物だけではなく人間も潤うことまちがいなしです。

冬は夏と違い汗をかきにくくなる為、喉が渇きにくくなります。

今回は、湿度が低くなると肌に与える影響とそんな時に行うと良い対策をお伝えしました。

また、食事の栄養や、お風呂の温度、化粧品の成分にも気を付けた方が良いことを示しました。

すでに湿疹ができてしまい、苦しんでいる方は、生活を見直すと同時に適切な医療機関で治療を行うことをおすすめします。

そして、血流を良くして、肌をなめらかにしていくことも大切なことです。

オイルを使ったマッサージも乾燥対策の一つに入れてみるのはいかがでしょうか。