コンテンツ CONTENT

営業
時間
9:00~17:00
定休
水・日・不定休
最寄
「小池駅」徒歩7分
「愛知大学前駅」徒歩9分
「豊橋駅」西口から徒歩27分

アーユルヴェーダとオイルマッサージ~カパ編~

季節の変わり目は不調になりやすいけれど、どんな時でも、いつも元気に生き生きと日々を楽しんで過ごしている方がいます。

自然に調和し、自分の心と身体のバランスをとることができればどんなに素晴らしい毎日でしょうか。

どちらかというと人は外からの思いがけないアクシデントやストレス、体調や天候などに振り回されることが多いのではないでしょうか。

同じことをしても大丈夫な時があったり、なぜかいつまでもすっきり晴れず疲れてしまったり。

自分のことを良く知り、じっとがまんばかりするのではなく、

『こんな時もあるよね。これはこの本質が強く出ているからこうしよう。 』

と自分でコントロールができたら不調も怖くありませんね。

そんな自分を知るためのツールの一つにアーユルヴェーダというものがあります。

歴史古く、5千年前からある、インド・スリランカ発祥の伝統医療です。

その知恵を借りて、身体の整え方をお伝えしたいと思います。

3つの体質である

カパ

ピッタ

ヴァータ

の中から、今回は日本人に一番多いと言われている カパについて詳しく調べてみました。

タイプ知るのはなかなか難しい

タイプ知るのはなかなか難しい
人間の本質とは、その人の状態ということです。

この本質によりケアが変わってきますが、なかなか短い時間で知ることは難しいです。

お店では簡単なドーシャチェックしかできませんので、家で時間をかけてチェックするのも良いかと思います。

大人になると後天的に学習した性格などによって本質がかくれてしまったり、

自分をよくみせようとしたり、または逆に謙遜のように太ってもいないのにそちらにチェックしてしまったりと

直感的に答えることが難しい為、お店では、今だけの状態を知るために簡単なドーシャチェックのアンケートをしています。


★ヴァータ(空と風:運動・運搬・伝達の作用がある。 動き、軽い、速い、冷たい、乾燥)

★ピッタ(火と水:変換・消化・代謝の作用がある。  熱、鋭い、軽い、液、微油)

★カパ(水と地:構造・体力・免疫力の維持の作用がある。重い、油、遅い、冷たい、安定)

当店ではこの本質の組み合わせで⑦通りに絞っています。

①ヴァータ
②ピッタ
③カパ
(単一の性質を強く持つタイプ)

④ピッタヴァータ
⑤ピッタ・カパ
⑥カパ ヴァータ
(2つの性質を強く持つ)

⑦ヴァータカパピッタ
(3つの性質を同じ程度持っている)

簡単な短いカウンセリングシートではわからないことが多く、


施術をしながらや、お話を聞きながら緩めに判断をしていきます。



本当に正確?実は難しいアーユルヴェーダの体質診断

ドーシャチェック(体質診断)

バランスのを乱しやすい時

バランスのを乱しやすい時
3つのカパ・ヴァータ・ピッタのドーシャは、それぞれに乱しやすい季節・時間帯・年齢・また食べ物や食べ方があります。

季節・時間帯・年齢

カパの要素は春に強まります。

冬の間に食べ過ぎや運動不足で増えてしまったカパが春に溶け出てきます。
水分の分泌過剰などで花粉症などが起こります。

そして時間は朝の6時から10時は地と水の緩慢さから体が重く眠気が取れにくいでしょう。

18時から22時は水と地のエネルギーにより心身ともにペースダウンし、眠りへと向かっていきます。

0歳~25歳は構造作用(体が作られていく働き)を持つ地と水が優勢な期間、カパが優勢になります。
この期間はカパの過剰で気管支炎や小児ぜんそくになりやすい期間です。

カパを乱さない食事、調理方法

食事はアーユルヴェーダにとって基本の一つ。
身体の入り口に何を運ぶかによって心身に大きな影響があると考えられています。

甘み 酸味 塩味 辛味 苦味 渋み → 6味
重性 軽性 油性 乾性 熱性 冷静 → 6属性
 
があります。

それぞれの味と属性が心身に影響しバランスを調えるのです。

 持っている力         作用             食物・薬草など
           カパ   ヴァータ  ピッタ      
甘み  冷ます     ↑     ↓     ↓      米・小麦・牛乳・砂糖・ココナッツ
酸味  温める     ↑     ↓     ↑      酢・梅干し・チーズ・ヨーグルト
塩味  温める     ↑     ↓     ↑      塩・醤油・漬物・昆布
辛味  温める     ↓     ↑     ↑      生姜・胡椒・ワサビ・唐辛子・香辛料
苦味  冷ます     ↓     ↑     ↓      緑黄野菜・ニガウリ・山菜
渋み  冷ます     ↓     ↑     ↓      豆類・渋柿・緑茶

重性          ↑     ↓     ↓      チーズ・ヨーグルト・小麦
軽性          ↓     ↑     ↑      大麦・ほうれん草・リンゴ
油性          ↑     ↓     ↓      油・乳製品・油性食品
乾性          ↓     ↑     ↑      大麦・コーン・じゃがいも・豆類
熱性          ↓     ↓     ↑      温度の高い飲食物・スパイス類
冷静          ↑     ↑     ↓      冷たい飲食物・生野菜


春に花粉症がひどく、食材の力を借りたいという時は、

カパの作用が下がる項目を探し、

例えば)

大豆を入れたマーボー豆腐とほうれん草のお浸し、
    麦ごはんとじゃがいもの味噌汁など、

なるべくカパが下がる作用のある辛味、苦味、渋み、軽性、乾性、熱性を使った
献立を考えてみるのも良いでしょう。

また、カパのタイプの方のおすすめな食べ方・食材は
             
   焼いたもの
   多種多彩な温野菜
   温かい食べ物
   豆料理・豆乳
   スパイス、アーモンド油、コーン油
   葉野菜・花野菜
   熟した果物
   低脂肪乳
   お茶・白湯


参照)  西川眞智子著  『これ1冊できちんとわかる アーユルヴェーダ』

カパの過剰を整えるオイルマッサージ方法

カパの過剰を整えるオイルマッサージ方法
アーユルヴェーダ的に身体を考えたとき、3つの性質には対応する体のゾーンがあります。
対応する箇所を刺激することで過剰になった性質のバランスをとることができます。

カパは鼻から下に下がり胸の下あたりまでが、対応しています。
なので、デコルテライン・背中など、上半身のリンパを意識してオイルマッサージしていきます。

ヴァータは胸下からウエストライン
ピッタはへそあたりから下半身に対応しています。
オイルマッサージは全身を施術していきますが、対応しているところは意識してながしていきます。

季節によってとても冷えて流れが悪くなっている時は、いきなり強いマッサージをするのではなく、

オイルをつける前に、絹の手袋を使い全身を摩擦することで、水の要素を減らすことができます。

日本の乾布摩擦やあかすりにも考え方が似ています。

ガルシャナというマッサージです。5分くらいさすることで、表面のも毛細血管が流れ出します。
素材が絹なので皮膚もつやつやしてきます。

ガルシャナ後にオイルマッサージをしていきます。

オイルマッサージでは、さする、もむ、押す、たたく のうち、

カパに向いている さする、たたく(とんとん位の)げんこつでのニーディングも入れ

ほぐすようにオイルマッサージをしていきます。

末端まで温かい血液が流れて、余分な老廃物を拾って回収させるイメージでリンパ節へ送っていきます。

sattva 癒しのsalon メニューについてはこちらから

まとめ

今回は、アーユルヴェーダの
3つの本質から、カパを詳しく調べました。

日本は島国で周囲を海に囲まれています。
なので、地と水の影響を受ける為、カパの本質を持つ方が多いと言われています。

カパは大地のような包み込むような広い心の持ち主。安定して穏やかで、慈悲深い心の持ち主です。
辛抱強さや、寛容さも特徴です。

しかし、カパの要素が強く出過ぎてバランスを乱してしまうと、
怠惰で鈍感になってしまいます。

だるさや眠気もカパの過剰な症状です。

カパだけではなく、複合タイプもあり、
ヴァータカパや
ピッタカパなど。

他の性質が入ると、性格も不調が出る場所も違うことがわかりました。

ヴァータカパは本質が反対の為、分裂気質であることがあり、大人しく静か、あまり大人数を好まない性質。
ピッタカパは暑さ寒さに強く、成功者が多いことが多いが、自信過剰に陥ることがあり、仲間が多くない傾向がある。

季節、時間帯、年齢によって、カパが乱れやすい時があることがわかりました。
カパは、春 朝6時から10時、夜は18時から22時が乱れやすいことがわかりました。
年齢は0歳から25歳は乱しやすい年齢で、気管支炎や小児ぜんそくになりやすいです。

食事には6味6属性があり、
カパの作用が強くなってしまうのは、甘味、酸味、塩味、重性、油性、冷性。

オイルマッサージは鼻から胸の下あたりまでがカパゾーン。
デコルテや背中をしっかりと意識して流すと良いでしょう。
寒い季節や、あまりに流れが悪い場合は、絹の手袋を使い、さする、ガルシャナという施術をした後にオイルマッサージをするのも効果的とわかりました。

すべての要素は、出過ぎてしまうと悪い作用になってしまうことがわかり、バランスはとても大事なことだとわかりました。